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2005年岡山国体:少年男子詳細

  結果 相手
1回戦 茨城 2-0 山形
  仁木 8-2 今泉
  臼井 8-3 塚形
2回戦 茨城 2-1 岡山
  仁木 8-1 藤澤
  臼井 2-8 中村
  仁木・臼井 8-5 藤澤・中村
3回戦 茨城 2-0 秋田
  仁木 8-4 石垣
  臼井 8-4 佐々木
準々決勝 茨城 2-1 沖縄
  仁木 8-2 金城
  臼井 6-8 比嘉
  仁木・臼井 8-6 金城・比嘉
準決勝 茨城 0-2 京都
  仁木 3-8 竹内
  臼井 5-8 佐野
3位決定 茨城 0-2 佐賀
  仁木 3-8 富崎
  臼井 5-8 伊藤

 今大会は昨年埼玉国体での少年女子(細貝・斉藤)第7位入賞を超える結果を目標に臨んだ。USオープンJr出場、インターハイベスト8、全日本Jrベスト16の仁木がいるにも関わらず残念ながらシードがもらえなかった。そのため、2回戦に地元・岡山県、準々決勝が第2シード沖縄県という苦しいドローとなった。

 1回戦の山形は2人とも持ち味を出し切り、続く2回戦が大一番となった。まず一番大変だったのが地元150人以上の応援である。S1仁木は実力差で勝利するもS2臼井は中村の強打に敗退、ダブルスも地元の声援に応えようと必死で頑張る岡山選手のスーパーキャッチに力んでミスが目立ち1ブレイクダウンの4−5となった。日も暮れ始め照明が点灯された。他のコートの試合も終わり12面中2面しか試合をしていない状況となり、応援の数がより一層増えた。その中で勝利への執着心を見せ、ダブルバック陣形や仁木の強打から臼井のポーチボレーなど多様な戦術を駆使し、5−8と逆転勝ちし地元・岡山を退けた。

 3回戦の秋田は第7シード愛知を破り勢いに乗っていたが、S1仁木が石垣のビックサーブに苦しみながらも退け、臼井もそれに続いた。4回戦は第2シード沖縄である。1−1となりダブルス勝負となったが、金城・比嘉は昨年の全日本Jrダブルス優勝ペアである。あっと言う間に2−6となり勝ちは厳しい状況となった。そこからが仁木・臼井の真骨頂、岡山戦同様仁木の鋭いストロークを相手が嫌い甘いリターンを臼井が確実に決め形勢が逆転し、6ゲームを連取して8−6と劇的な勝利を収めベスト4進出を果たした。

 準決勝の対戦相手・京都は結果的には優勝したチームである。S1の竹内は今夏の全日本Jr18歳以下シングルス優勝選手である。さすがの仁木も前半力みを見せ、それがダブルフォルトとなり早々と2ブレイクされてしまった。後半は落ち着きを取り戻しブレイクチャンスもあったが要所でのサービスエースはさすがであった。S2臼井は粘りが信条の佐野と互角の争いとなり、ブレイクバックして6−7まで迫ったが、やはりゲームポイントでエースを取られ惜敗した。

 3位決定戦の対戦相手・佐賀のS1富崎は昨夏の全日本Jr16歳以下シングルス優勝選手である。S1仁木はストロークでは互角以上のプレーをしたが大会3日目の疲れかサービスキープ率が悪く前半リードされてしまい後半調子が上がったが追いつけなかった。S2臼井は相手のミスにつけ込み前半4−1とリードを広げたが、後半伊藤の強打が決まりだし逆転負けを喫した。

 優勝こそ逃してしまったが、12年ぶりのベスト4入賞を果たした。2002年茨城インターハイのために実施してきた6年間にわたる強化事業の成果が、昨年少年女子第7位、今年少年男子第4位となった。これからも小学校高学年から全国レベルで活躍している県内選手を発掘し、高校生とのマッチ練習など良い環境を与えて毎年全国ベスト8以内を狙える選手を育成していきたい。(中野記)